理系エンジニアが戦略コンサルタントに転職しなかった理由と現在

動機と経緯の記録

こんにちは!ももぶぶです!

コンサルへの転職活動をし、ベイン、ボスコン、Strategy&(PwC)の最終面接まで進んだにも関わらず、最終的には現職に留まる選択をした私。

どうしてそういう選択をすることになったのか、理由を振り返ってまとめてみました。

以下できるだけ詳しく書き記してみましたが、簡単に言うと、時間が経つにつれて自分の希望がコンサルタント<エンジニアになっていったというものです。

コンサルへの転職と現職に留まる選択肢の間で迷っている方や中途採用面接を受けられている方、これからコンサル転職活動を進めていく方の参考になれば幸いです。

転職活動を始めた理由

コンサルへの転職を考えた主な理由は以下の通りです。

現職への不満が募っていたことが原因でした。

  • 現職の仕事が停滞気味になり、不満が目に付くようになった
  • 世間的に難易度の高い仕事をしていると思われる割に給料が安い
  • 現職の事業の将来への不安
  • キャリアアップしたいという思い

転職先として戦略コンサルを選んだ理由

何事においても、誰しも本音と建前があるかと思いますが、私の場合も例に漏れませんでした。

将来を見据えた真面目な思いと若干邪な思いとでも表現したいと思います。

「真面目な思い」は本音+建前、「邪な思い」は本音のみという構成と思ってください。

真面目な思い

  • 新しい/大きなビジネスに携わりたい
  • 将来経営者を目指してみたい
  • 英語でビジネスができるようになりたい

邪な思い

  • 転職先のつぶしが効きそう
  • 給料が高い
  • なんとなくかっこいい

戦略コンサルに転職する気持ちが弱くなった理由

勢いよく戦略コンサルへの転職活動を始めたのは良かったのですが、選考に進むにつれて、戦略コンサルタントになりたいという気持ちが弱くなっていきました。

もともと、絶対に現職を辞めるという決意があった訳ではなく、選考に通過してから転職するかしないかを考えようというスタンスだったこともあり、時間が経つにつれてどんどん思いが揺らいでいきました。

しんどかった

上記の通り、背水の陣を敷いて転職活動に臨んだ訳ではなく、現職の忙しいプロジェクトの合間を縫って面接を受けることになりしんどい思いをしました。

バリバリ残業しながら転職活動をすることになり、面接の調整も難航し、勉強の時間の捻出にも苦労しました。

また、子供が生まれて間もなく、家族として忙しい時期の中、妻にもしんどい思いをさせてしまいました。

面接を受け始める前は大変さをしっかりと理解できていませんでしたが、想像以上に大変でした。

本当にコンサルタントになりたい方は、あまり残業しなくても職場環境を整備・調整してから転職活動に臨まれることをお勧めします。

または、1年間程度かけるゆったりとした計画にするのもありと思います。

私の友人は後者の方法で総合ファームの戦略ポジションへの転職に成功しました。

モチベーションが低下した

上記のようにしんどかったのもあり、時間を経るごとにモチベーションは低下していきました。

また、選考が進むにつれて、一緒に仕事をしている仲間へ迷惑をかける後ろめたさが強くなりました。

ただでさえ忙しいのに1人抜けたらさらに忙しくなってしまうことが明白なので、転職するのは人としてどうなのかとさえ思ってしまいました。

会社なので誰かが抜けてもきちんと回るようになっているべき、と言ってしまえばそれまでで会社の責任とドライに切り捨てるべき問題だったのでしょうが、そこまで割り切ることはできませんでした。

結果的にしんどさと後ろめたさにより、モチベーションは右肩下がりでした。

コンサルを魅力に感じる気持ちが薄れた

また、並行して戦略コンサルタントを魅力に感じる気持ちも薄れて行ってしまいました。

ケース面接を繰り返すうちに、なんとなく慣れてきてしまい、戦略コンサルに対する漠然とした憧れが薄れたのもあります。

さらに、問題の解決策を考えるだけでは面白くない、自分でやりたいという思いが強くなりました。

どうやら私は、解決策を考えるところではなく、考えて自分で試行錯誤しながら実行していくことにやりがいを感じる人間のようです。

こんなことを思うようになっていたタイミングでとどめとなったのは、とあるパートナーの方との面接でした。

クライアントの業界によっては基本的に同じようなパターンで妥当な解を出せるというような発言がありました。

戦略ファームは若いうちはいろいろな業界のクライアントの仕事に取り組んで、役職が上がっていくにつれて専門性を高めていくというのが基本的な流れと聞いていました。

そんな中で、同じようなパターンで解のあたりがついてしまって楽しいのかな?とふと疑問に思ったのです。

現職の魅力を再発見した

一方、時間が経つにつれて現職の方が面白くなってきました。

職場環境が若干改善され、募っていた不満もピークアウトした上に、だんだんモノ作りの面白さに触れられるような仕事が増えてきて現職にやりがいが出てきました。

そして何より、モノ作りに携わるのが好きだというのを再発見しました。

転職活動をすることで現職の良さが見えてくるのは皮肉ですが、転職活動をしたからこそ見えてきたのだと思います。

だから、今となっては転職活動をしてみてすごく良かったと思っていますし、これから転職を考えている方にも、ぜひ挑戦してみて頂きたいです。

現職に残る選択をした理由まとめ

以上のように、選考が進むにつれて自分の気持ちが変化していき、最終的に現職に留まる選択をしました。

現職に留まった理由を端的にまとめると以下でしょうか。

  • ケース面接を受ける中で戦略コンサルタントになりたいという気持ちが薄れていった。
  • 現職の仕事の良さや面白さを再発見した。

間接的な理由としては、転職活動が長期化したということがあります。

選考が長期化したことで、幸か不幸か勢いが失われ、冷静に自分自身を見つめ直すことができたのだと思います。

後日談

短期間で選考に臨んでいたら今頃どういう生活をしていたのだろうと思いつつも、今のところ後悔する気持ちはほとんどないです。

正直なところ、毎月給料日になる度に、戦略ファームになっていたらもっともらえていたのにな、と思いはします。

一方、面白いと思うモノ作りに携わりつつ、それなりの給料をもらえているのでも十分だとも感じています。

むしろ将来的には、今は低いモノ作りに携わるエンジニアの給料を引き上げてやれないかと勝手に野望を抱いています。

戦略ファームを目指す中で鍛えたビジネスを考える力を生かして、新しい製品や新しいビジネスを生み出してみたいものです。

では、長くなりましたがこの辺で。

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